武産合氣
武産合氣・・・「武産合氣道」(斉藤守弘 著)より抜粋
  •  最近、「武産合気」という言葉が口にされているが、この意味を理解している者はわずかのようである。「武産合気」とは、合気道の原理を研鑽することにより無限に技が生まれてくる状態をいう、つまり実技の問題である。
     体術および剣杖を含む合気道稽古では、区別をはっきりして稽古しなければならない。すなわち、一教と二教、表と裏、基本技と気の流れにおける区別、段階的な稽古、関連技の研究、それからの応用技である。最近のイタリア旅行で自分に可能な限りの技を試してみたところ、基本、気の流れ、変化技、応用技など400種の技が簡単に出てきた。さらに座り技や半身半立ちも加えればおそらく600技ちかくになるはずである。
     武産についていかに名文を並べても、実技が伴わなければ指導者の資格はない。基本からもっとも高度な技まで、無限の合気道技を産み出していくには、正しい伝統的稽古で修練を続けることが大切である。
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